この暴君、恋すると手に負えません


気づいたら其処は瑛斗の部屋の前だった。

部屋の中へと足を踏み入れるなり、瑛斗はデスクのパソコンを開いた。

画面に映し出された映像に私ははっとしたように息を呑む。


「……瑛斗、これ?」
「うん、誉様の部屋に何箇所か隠しカメラを仕掛けておいた。あと、これもね」
「……イヤホン?」

瑛斗は私に片方のイヤホンを差し出すと、悪戯な笑みを浮かべる。

「盗聴器も仕掛けておいた。だから話してること全部分かるよ?」
「え、いつの間に仕掛けたの!?」
「秘密、それより早くイヤホンつけて?帝様が来たぞ」


私は言われるがままにイヤホンを耳にかけると、パソコンの映像を見つめながら様子を伺う。

そして、映し出された映像には王様のような椅子に腰掛けている誉さんと、扉の前で誉さんを睨みつけている帝さんの姿が見えた。



一体、何を話すんだろう...…?






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