この暴君、恋すると手に負えません
「……そういえばさ、僕らは誉さんのシナリオにいいように使われたよね?このまま全てが、あの人のシナリオ通りに事が進んでいくのは面白くないんだよねぇ」
案の定、何かを企んでいた光希様は急に立ち上がると自分のデスクのに向かった。
そのまま前屈みで何かを物凄い勢いで入力した後、何かをコピーしているのを見つめると私は首を傾げた。
「あの、光希様?何か考えがあるのですか?」
「もちろん」
――やはり、この人はそういう人だ。
「何か秘策があるんですか!?」
ハチも思わず驚いて立ち上がる。私は慌てて光希様のもとへと駆け寄った。
するとパソコンの画面に表示されている文字を見て大きく目を見開く。
「……光希様、これは……っ」
「あぁ、ずっと僕も考えていたんだけど結末に悩んでいてね。でも二人の意見を取り入れてベストなエンディングになるように僕がシナリオを考えた」
そう、其処に書かれていたのは――……。