この暴君、恋すると手に負えません


「……だって、円華が僕の傍に戻ってきてくれるなら、帝くんには悪いけど心は動かされちゃうよ」
「……そ、そんな事で動かされないでください」

円華さんは冷たい口調で叱りながらも、少し頰を赤らめている。その様子を見て瑛斗が小さく息を吐き出すと、代わりに話し始めた。


「そして裏切った光希様の事を知った俺が帝様に全てをお伝えすると、馨様を一緒に連れてから虹美を助けに行くと申されて、帝様は馨様を説得しに行っていたんだ。
それでやっと首を縦に動かして返事をして頂いて、急いでヘリで助けにきたんだ。俺はその間、誉様が虹美に何かしないか見張れって指示をされてたんだけどな?」


全ての真相が明らかになると、私は安堵の息を吐き出した。すると光希さんも観念したように小声で呟く。


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