この暴君、恋すると手に負えません
その繊細な硝子細工に見惚れていると、私の隣で帝さんが不意に熱い視線で見つめていることに気づく。
「……虹美、目瞑れ」
「何ですか?」
「いいから早くしろ」
私は言われるがまま目を閉じると、帝さんは私の手を握り締めながら唇をゆっくり重ねた。
突然のキスに驚いた私は思わず目を開けてしまう。すると帝さんはくすくす笑いながら、握り締めている手の甲へとまた口づけを落とす。
私が照れ紛れに悪態を吐きそうになったが、その時、私の視線の先に驚くべきものを目にしてしまう。
そう、其処にあったのは--……。