この暴君、恋すると手に負えません
そして自室に戻った私はソファーに深く腰掛けながら、ポケットから暴君から貰った携帯を取り出した。
"そんな涙が出るほど嫌か?俺のこと"
さっき暴君が言った言葉が脳内を過ぎった。私は深い溜息を吐き出しながら真っ暗な携帯画面を見つめる。
「……いつもあんなに自信に満ち溢れてるのに、何であんな顔をするのよ」
私はそのままずっとあの男の表情が頭から離れずに一人モヤモヤしていた。
やがて外が薄暗くなる頃、桐生さんが呼びに来て私たちはいよいよパーティー会場へと足を踏み入れるのであった。