七色セツナ。1
「俺の花凛ちゃんに
抱きつきやがって!
この変態ヤローが!」
恭弥が、コタを見下ろす。
「変態は、お前もだ」
朱羽が、ため息をつく。
「花凛ちゃん、大丈夫だった?」
恭弥が、花凛の顔を覗き込んだ。
「あ、う、うん。
大丈夫……
あ、コタ……
ごめんね?
かばってくれて、ありがとう」
「かばったを通り越してるよね?
もう抱きしめてたよね?コタ」
恭弥が
冷たい視線を投げかける。
「はあ!?
そんな事してねーって!」
「どさくさに紛れて、羨ましい事しやがって……」
恭弥が
コタの腕をツネっている。
「イテテテ...だから!
何もしてねーって!」