七色セツナ。1




「マックで寝ちゃうかも知れないなー」


花凛が、あくびを噛み殺す。


「おい、花凛。

寝る前に
その裏ボスのハナシ、詳しく聞かせろよ」


コタが花凛に言った、
その後ろで


「・・・花凛ちゃんの寝顔写真...」


恭弥が、ブツブツ言い始めた。


「大丈夫なのか?

寝なくても」


朱羽が問いかける。


「ん。

多分、コタがずっと話しかけてきて
眠れないと思う……」


「んじゃーおめえら、行くぞー」


コタが再度声を張り上げた時、
廊下側の窓から
女生徒が2人、顔を出した。


「ねえー美雪。

アタシらも一緒に、いーい?」



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