七色セツナ。1




「・・・どこに?」


「ペガサス」


「ラブホじゃねーかっ」


恭弥の頭を、花凛はペシっと叩いた。


「体育祭の借り物競争中に、
何言ってんの!?

ホントに恭弥はバカなコだねっ」


「花凛ちゃん、ナイスツッコミだね。

でも、本気にしてもらってもいいんだけどなー」


「やだよ、ペガサスなんか。

通学バスから丸見えじゃん!」


バスは駅までの繁華街を通るので、
昼間でも目立つ
そのホテルは、周辺の高校生の間でも有名だ。


「丸見えじゃないとこならいい?」


「そーいう問題じゃないでしょ?

ダメだよ?

そういう事、誰にでも軽々しく言っちゃ」


「ええーー」


(キミにしか言わないーー)



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