七色セツナ。1



・・・・・・朱羽?


なんで朱羽?


花凛は戸惑いながらも、
朱羽にバトンを差し出した。


朱羽は、フッと微笑んで


「おつかれ」


と言って、
ものすごい速さで走って行った。


「・・・なんで、朱羽?」


花凛の疑問は解かれぬまま
朱羽は、3位の男子を抜き
2位と差を縮めて、マスダにバトンを渡した。


2位のクラスは
バトンの受け渡しがうまくいかず、もたついた。


マスダは野球部。


1位の7組に迫っていた。



< 82 / 318 >

この作品をシェア

pagetop