七色セツナ。1
・・・・・・朱羽?
なんで朱羽?
花凛は戸惑いながらも、
朱羽にバトンを差し出した。
朱羽は、フッと微笑んで
「おつかれ」
と言って、
ものすごい速さで走って行った。
「・・・なんで、朱羽?」
花凛の疑問は解かれぬまま
朱羽は、3位の男子を抜き
2位と差を縮めて、マスダにバトンを渡した。
2位のクラスは
バトンの受け渡しがうまくいかず、もたついた。
マスダは野球部。
1位の7組に迫っていた。