七色セツナ。1



花凛は、
ユカと真季乃、美雪の所へ向かった。


「ユカ、大丈夫?!」


「うん。

これ終わったら、保健室に行く」


「血出てるじゃん!」


「カタキ、取ってもらう」


痛いだろうに、
心配をかけないようにユカは微笑む。


「だね」


花凛はユカの頭を撫でたあと、
アンカーの吉田に声をかけた。


「吉田くん...頼みます」


「花凛ちゃん……。

ユカちゃんの。

俺らのクラスの、カタキ、取るよ」


1位の7組のアンカーが走り出したあと、
マスダが
吉田にバトンを渡した。


「吉田ーーー!!!」


2組全員が叫んだ。



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