お前は俺だけの女だからな



    だから私は、1番お客様の立場に近い藤原さんをプロジェクトのチームへの参加を依頼したんだ。


   何度か、お店に行き実際に藤原さんが接客している場面を拝見させてもらったが


   1人1人、それぞれのシーンなあったジュエリーを探し提案している姿をみて、この人が私のチームに必要だと感じたんだ。




   だから前向きに考えてほしい。」



    そう言って会話は締めくくられた。


   「さぁ、もう遅い時間だから家まで送っていくよ。」



    そう促されるまま車に乗り込んだ。


   「ありがとうございます。」

  
    
    普段は顔を合わせることも、、ましてや話をすろことなどないので社長の熱い想いを聞くことはなかなかないことなので、とても考えさせられるものはあった。


   しかし、私は今の業務が好きでジュエリー業界に入ったので後悔したくないなっていう想いもあるしと悶々としていると、それを察した有栖川さんは



   「なにもすぐ結論は出さなくていい。今日は、美味しいもの食べれてラッキーぐらいに思ってるぐらいで構わないさ。ふふっ」


    そう、冗談を言って私の気持ちも楽にしてくれる有栖川さんは素敵だなって感じた。
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