クールな社長の溺甘プロポーズ



「澤口星乃、だな?」

「へ?は、はい……」



名前呼ばれた!

って、あれ?なんで私の名前を知ってるの?

キョトンとしてしまう私に、彼は間髪入れずに言葉を続ける。



「単刀直入に言う。俺と結婚しよう」



唐突なひと言に、一瞬その場は静まり返る。



……ん?

今なんて言った?

俺と結婚、しよう?私に?なぜ?



意味がわからずフリーズする頭を必死に働かせるけれど、思い当たることや記憶を探ろうとしてもなにも思い出せず、余計混乱してきてしまった。



結婚しようと言われても、この人のことなんて知らないし……あ、そっか。人違い?



「あの、すみません。誰かと間違えているみたいなんですけど」

「いや、間違いじゃない。12月21日生まれの射手座、A型、東京都出身・在住で趣味はひとりで映画鑑賞。陸上競技が得意で学生時代短距離走で関東大会まで進んだ経験のある澤口星乃に俺は結婚を申し込んでる」

「って、うわ!?なんでそこまで!?」



確かに、それらは全て私のことだ。

けれど、どうしてそんなことを知っているの?しかも学生時代のことまでなんて。



真顔で淡々と述べる彼に、やや恐怖すら感じてしまう。


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