永遠の愛を(番外編も完結)

「…ごめんなさい。もう大丈夫だから…」

今まで人前で泣いたことがなかったから、こんな時どう振る舞うのが正解なのか分からない。

ただ、メイクが崩れて見せられる顔じゃなくなっている事だけは容易に想像できて、彼の方に顔を向けることはできなかった。

小さな子供連れの家族が楽しそうに、私の座る助手席側のすぐ横を通りすぎていく。

「コーヒーでも飲む?」

彼が突然そう聞いた。
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