永遠の愛を(番外編も完結)
彼のまっすぐなその言葉が、深く深く心に響いた。

気づくと、私は彼のその言葉にただ素直に頷いていた。

「…はい。」

一瞬だけ見開かれた彼の目はすぐに優しい弧を描き「ありがとう。」と言った。


「じゃあ、また連絡するよ」

送ってくれた彼を見送って、大きく息を吐いた。

一昨日、家を出たばかりでここに居なかったのは昨日だけなのに、まるで何日も経っているような気がした。

それくらい、ここを出た一昨日と今とでは何もかもが変わってしまった。

少ない荷物をソファに置いて、私自身もソファに座り込む。

膝を立て、両腕で足を包み込むように組んだ三角座りで。

車中での彼との会話が頭の中で繰り返される。

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