永遠の愛を(番外編も完結)

綺麗に染まる茜色の空を見上げていたら、もうおぼろげで輪郭のつかめない母の事をふと思い出した。


この同じ空の下のどこかにいる母も、元気で生きていてくれたらそれでいい。


自然とそう思えた。


もし、一つだけ母に望める事があるとすれば。


私を産んだ事を後悔だけはしないでいてほしい。


ーーーただそれだけ。
< 270 / 362 >

この作品をシェア

pagetop