永遠の愛を(番外編も完結)
精神的にも肉体的にも追い込まれ、ギリギリの状態だった母。

そんな生活の中でも、母は信じていた。

いつの日か家族3人、幸せに暮らせる日が来る事を。

だけど彼の方にはそんな思いなど微塵も無かった事を思い知らされ、それが初めから叶わぬ夢だった現実を突きつけられた。

彼は、体を壊し以前ほど働けなくなった母に見切りをつけたのか家を出て行った。

その時、初めて母は自分の罪に気づいたという。

父が言っていた通りだった、と。

全てが信じていた未来とは逆の現実に、まだ幼い我が子までも不幸の道連れにしようとしていた自身の身勝手さと愚かさを呪った。

いや自分は既に我が子を不幸のどん底に突き落としたのだ。

取り返しのつかない過ちを犯してしまった自分を責めた母は精神を病んでいく。
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