永遠の愛を(番外編も完結)
思い返せば最近はいつ来ても、墓の周りの雑草もなく、お墓自体も細部まで綺麗な状態が保たれていた。

それらの全て、祖父母の他界を知ってから、毎月両親の墓参りにこのお寺を訪れている母がしてくれていたものだったのだ。

家族以外の誰がそこまでしてくれるだろうか。

よくよく考えてみれば分かる事なのに、まさかという思いの方が強かったから。

それに期待して後で違ったら、と思うと余計な苦しみを背負うのが嫌であまり深く考えないようにしていた。

あの日もお墓参りの後に母がヨシおばあちゃんの所へ立ち寄っていなければ、倒れた事に誰も気づかずヨシおばあちゃんは命を落としていたかもしれない。

そう考えると、あの日、あの場所に母が居合わせたことが偶然ではないような気がした。

もしかしたら、祖母がヨシおばあちゃんの元に母を導いたのではないか。

私にはそう思えて仕方がなかった。

だって、あの日は祖母の命日だったから。
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