永遠の愛を(番外編も完結)

「そう。誰かに恋してる顔にね。」

自分がそんな顔をしていたなんて。

「相手は先輩だってすぐに気付いた。だって、先輩も美麻と同じ顔してんだもん。今まで目さえ合わなかった先輩と時々目が合うようになってさ。初めは勘違いして浮かれてたけど、あれ?でもなんか違うなぁって違和感はあったの。そしたら先輩が見てるのは私の隣にいる美麻だって気付いて。あの時、わたし美麻にめちゃくちゃ嫉妬した。」

そこまで言って唯ちゃんは自嘲するように苦笑いをこぼした。

「酷い友達でしょ、私。」

そう聞く唯ちゃんに、そんなことない!と否定する。

「ううん、酷いの私。先輩のこと好きなの?って私が言わなければ美麻は自分の気持ちに気づかないまま、二人が付き合うことはないだろうって思ってた。そのうち、美麻が岡田と付き合ってるって聞いて、一瞬ホッとしたんだよね。先輩には振られた後だったにも関わらずさ。

だけど後はもうなんだろう…。先輩が卒業していなくなってからの美麻は何かを諦めたような顔に変わって、そんな美麻を見るたびに辛くて申し訳なくて罪悪感しか残らなかった。どうにかしてあげたいと思ったけど、どうする事もできなくて。気がついたら美麻との距離が埋められないくらい離れてて。そして今日、こうして偶然再会するまで何年も過ぎてた。」
< 348 / 362 >

この作品をシェア

pagetop