永遠の愛を(番外編も完結)

「でも…」

「私ね、最近までずっと大切な人なんてもう自分には必要ないって、そう思って生きてきたの。祖母が亡くなって一人になった時は、もちろん悲しかったよ。だけどそれまでずっと、いつかは一人になるんだって常に恐怖心を抱えて生きてきたから。悲しみと同時にそこから解放されたのも事実だった。だから、こんなこと言うと軽蔑されるかもしれないけど、正直、男の人との付き合いも体だけの割り切った関係しか持てなかった。だって、自分より大切な存在ができたら、また失う恐怖を抱えて生きていかなきゃいけないでしょう。それがもう嫌だったの。人を好きになるのが…それを認めるのが怖かったの。」

「…美麻」

「私、ずっと間違ってた。大切な人がいる事で自分が弱くなるって思ってたけど逆だった。人は、大切な守るべき存在があるから強くなれるってことに最近になってやっと気づけたの。」

「先輩がそう気づかせてくれたんだね。」

「うん、だからね。唯ちゃんは何も悪くない。悪くないんだよ。」
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