永遠の愛を(番外編も完結)
きっと、昨日の子だと気付いたのだろう。

唯ちゃんに内緒にしている手前、頭を下げることすら出来なかった。

先輩の目には、感じの悪い子に映ったかもしれない。

「美麻ー」

階段を登って見えなくなるまで先輩の後ろ姿を見送っていた唯ちゃんが、興奮したようにこっちを振り返った。

「ん?」

「さっき先輩と目が合ったー!初めてだよ。こんなこと。」

嬉しそうにそう話す唯ちゃん。

「今日は慶斗先輩と初めて目が合った記念日だよ。」

ドキッとした。悪い事をしてしまった時のような罪悪感に包まれた。
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