永遠の愛を(番外編も完結)
翌日、いつものように向こうから友達と歩いて来る先輩を見つけた。

「唯ちゃん、先輩来たよ!」

「う、うん…」

隣の彼女にボソボソ小声で実況中継をしながら、私たちの真横を先輩が通り過ぎる瞬間だけは息を飲むように黙りこんだ。

唯ちゃんは、誰が見ても分かるくらい目がハートになり先輩に釘付け。

彼女の首は先輩の姿を追うように真横から後方へとスライドされていく。

いつもの私なら、すれ違うその瞬間は顔をそらし先輩を見ることはないのに…この日の私は違っていた。

すれ違ったその瞬間、彼が視線だけを動かし私をとらえた。

ううん…すれ違うもっとずっと前から先輩は私を見ていた。
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