車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
中に入ると古風な造りで
落ち着いた雰囲気の喫茶店だった。
「お、来たな。
いらっしゃい。翼、千花ちゃん」
早川さんが出迎えてくれた。
あ、制服姿だ。
黒のウェイターの制服と腰にエプロンをつけた
早川兄ちゃんは、よく似合っていた。
「うわぁ~制服姿なんですね。
よく似合ってます」
「アハハッ……ありがとう。
あそこに海利が勉強しているから、どうぞ」
千花が褒めるとニコッと笑顔で接してくれた。
見てみると窓際の席で美堂が居た。
近付いてみると
イヤホンでタブレットを聴きながら
カリカリとノートに書き写していた。
周りには、教科書とノートなどが散乱していた。
しかも気づいてもいない。
俺は、邪魔するつもりで美堂の前の席に
ドサッと座ってみた。
すると美堂が俺に気づき
タブレットの電源を消してイヤホンを外した。