車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「はいはい。少々お待ちを」
早川兄ちゃんは、伝票に書くと行ってしまった。
すると美堂は、カバンから
本を取り出して俺達が居るのにも
構わずに読み出した。
様になっているが何だかムカつく。
俺達が居るのにさ。
千花なんて、うっとりしながら
美堂の顔を見ているし……。
確かに、コイツは、女顔だが
美形かも知れないが
気に入らなかったので美堂の
読んでいた本を取り上げようとした。
「何を気取って読んで……」
だが、しかし。
すぐに気づいた美堂は、素早く
俺の腕を掴んだ。
「何をする気だ?ボケカス」
「イタタッ……冗談だって!!
お前……どれだけ腕力と反射神経があるんだよ!?」
腕をギュッと強く握り締められた。
めっちゃ痛いし……。