車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「ちょっとあんた達……」
千花が言いかけると早川兄ちゃんが
「こら、言っているそばから。
まったく、大人しくしていないと明日
焼肉に連れて行ってやらんぞ?」
呆れながらそう言ってきた。
えっ?焼肉!?
「焼肉!?」
俺と美堂は、ピタッと口喧嘩をやめて反応した。
「そう焼肉パーティーだ。
翼の歓迎会と海利の入学祝いを兼ねて皆から
カンパしたんだ。
本当は、皆でやりたいけど
さすがに全員で行くのは、店側が迷惑かかるから
俺が代表して連れて行ってやる」
ニコッと笑顔で説明をしてくれた。
「やったーなぁなぁ、じゃあ特上カルビ
頼んでもいいか?」
「俺……肉全種類制覇したい」
「お前ら……少しは、遠慮しろよ?」
早川兄ちゃんは、呆れながらも
優しく接してくれた。