車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「なぁ、千花」
「うん?なぁに」
千花は、不思議に思いながら返事をするので
少し照れたように頭をかいた。
「あのさ……もし大会が終わったら
話したいことがあるのだけど……いいか?」
それは、告白だった。
日向兄ちゃんや源さん。
松岡選手。
俺は、障がい者になったら
恋愛が出来なくなると思っていた。
千花にカッコ悪いところを見せたくなくて
迷惑をかけるのが嫌で遠ざけようとした。
でも、諦めなくてもいいのだって
教えてもらった。
だから、もし大会で優勝が出来たら
俺も……勇気を出して千花と向き合いたかった。
「……うん。」
千花は、頬を染めながら頷いてくれた。
そのためも大会は、絶対に優勝をしたかった。