車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
俺は、目をキラキラさせて喜んだ。
席は、千花の隣に美堂。
向かい側に俺と早川兄ちゃんが座った。
えっと……まず一番隅のフォークとナイフを
持つのだっけ?
あれ?こういう形式なディナーを
食べたことが無いので食べ方が分からない。
一般家庭では、縁がないから仕方がないが。
戸惑っていると早川兄ちゃんは、クスクスと
笑いながら
「マナーとか気にしなくていいから
自分の食べやすいのを使えばいいよ!
この部屋は、俺達しか居ないから周りの目を
気にしなくてもいいしね。
料理も一遍に来るように頼んでおいたから
どんどん食べて」
優しい言葉を言ってくれた。
確かに……VIPルームなので
周りは、俺達以外は誰もいない。
たまにウェイターの人が
料理を運んでくれるぐらいだ。
これも早川兄ちゃんの気遣いだった。