車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「やったーじゃあ。いただきます」
俺は、遠慮なく適当にフォークとナイフを持つと
食べ始めた。
うめぇ……どれも旨かった。
さすが高級ホテルの中にあるレストランだ。
「どれも、とても美味しいです」
「それは、良かった」
千花が言うとクスクスと笑いながら
早川兄ちゃんも食べていた。
さすが早川グループの御曹司なだけはあって
食べ方も綺麗でマナーもしっかりと出来ている。
美堂も食べ方が綺麗だ。
「あの……早川兄ちゃんは、ここには
よく来るのですか?」
「たまにね。家族との食事会の時にね。
あと元カノとか」
「あ、そうなんですか……」
何だか気まずかった。
「千花。頬に食べカスが付いている」
「えっ?本当ですか!?」
美堂に言われて千花は、
慌てて頬の近くを拭った。