車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
美堂の言葉を聞いて思わず
何も言えなくなった。
「で、でもさ……やっぱり好きなら
出来ることじゃねぇのかよ?
やる前からグチグチと諦める気かよ。
早川兄ちゃんも何か言ってやってくれよ!」
納得のいかず早川兄ちゃんに
助けを求めた。
すると早川さんは、少し困った表情をしながら
苦笑いしてきた。
「悪いが……俺も海利の意見には、
半分賛成かな?」
「な、何でだよ!?」
「確かに……翼の言う通り。そんな女性が現れなら
どんなに素敵なことだろうね。でもさ
世間はそんなに甘くはない。
俺達は、障がい者なんだ。
特に海利は、障害が重い。
俺だって……かなりのリスクがある」
「周りの無配慮な冷たい視線や遠慮。
それに耐えないとならないし
褥瘡だけではなく排泄障害《はいせつしょうがい》
だってある」
ピクッ!!
「排泄障害……って……」
俺は、心当たりかあるため
思わず反応してしまった。