車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「なんですか?それは……」

千花は、意味が分からないため
不安そうに聞いてきた。

「排泄障害……自然に便が流れちゃうことだよ。
感覚が分からなくて無意識にやる場合があるから
仕方がないことなんだけど。でも
そうなった場合は、誰かに処分してもらったり
対処してもらわないといけない」

「尿だって気を付けないといけないし、その他にも
体温調節が出来なかったりと
配慮しないといけないことがたくさんある。
本人ですら恥ずかしくて耐えられないのに、それを
全て彼女に任せるなんて酷だろう?
俺の元カノも……それですぐに音を上げたよ」

悲しそうな表情で説明していた。

俺も最初の入院して
車椅子の頃は、同じ思いをした。

恥ずかしくて
自分が惨めで耐えられなかった。

「何だよ……それ。じゃあ障がい者は、
恋や恋愛したらダメなのかよ?
好きで障がい者になった訳ではないのにさ」

だが、それでも納得がいかない。

障害を持っているからって恋愛したら
ダメだなんて法律にはない。

恋や恋愛する権利は、平等にある。

例えリスクがあったとしても
それ以上の愛があれば、
どうにかなるのではないのかよ?

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