車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「……翼……」
そばで見ていた千花が俺の名を呼んだ。
その瞬間ハッとした。
千花は、俺の大切な幼なじみだ。
マンションも隣同士で家族ぐるみで
仲がいい。
泣き虫で、泣きながらも
俺の隣に必死について来るような女の子だった。
千花にカッコいいところを見せたくて
バスケも人一倍頑張って来たのに
それなのに……。
こんなカッコ悪い姿を見せるなんて
人生で一番最悪じゃねぇーか。
千花は、それでも俺を説得しようとした。
手術を受けてほしくて
「翼……でも、手術したらまた、学校に
行けるようになるんだよ?
そうしたらさ……また一緒に……」
「はぁっ?千花。
お前……俺を笑い者にさせたいのか?」
「えっ……?」