車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「歩けても杖をついてって……俺は、年寄りかよ?
そんなのクラスの奴らに馬鹿にされるじゃん。
大体、俺は、障がい者じゃねぇーぞ。
そんなカッコ悪いこと出来るかよ!!」
「私は、別にそういう意味じゃあ……」
「じゃあ、どういう意味だよ?
お前だって隣を歩いていても恥ずかしくないと
言えるのかよ!?」
「そ、それは……」
千花は、言葉を詰まらせていた。
本当は、そんな事を言いたい訳ではない。
こんなカッコ悪い姿を見せている自分が
恥ずかしくて……ただ悔しくて
「ほら、見ろ。何も答えられない。
どーせ。足の動かない俺を
恥ずかしいと思っているんだろ!?」
「そ、そんなことないよ!!」
「翼。いい加減にしなさい。
千花ちゃんに失礼でしょ!?」
母さんが俺に叱ってきた。
母さん……。