車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「翼君。落ち着いて。
君の症状だと手術しても成功率は、五分五分。
幸い歩けるようになっても杖を頼りになるし、
走ることは、難しくなるんだ!」
「冗談じゃねぇーよ!!
ふざけるな。やぶ医者が!!」
杖って……俺を年寄りにする気かよ!?
「翼。先生になんて口の聞き方をするの!?」
「うるせー!!」
母さんが注意するが
俺の怒りは、収まらなかった。
何で……何でだよ!?
五分五分だなんて
それで杖で歩けるようになっても
バスケが出来ないと意味がない。
俺が何をしたって言うんだよ……。
「そんな右足が治っても
走れなかった意味ないじゃん。
やるなら100%走れるぐらい完治する手術ではないと
俺は、やらないからな!!」
「右足を返せ!!こんなの…堪えられない」
泣きたい気持ちを我慢して
必死に訴えた。