ぎゅっと、隣で…… 
 南朋は、又優一に会える事に心が浮だった。

 しかし、優一は結婚する。

 これは、ただの慰労会…… 

 だからいいよね…… 

 一回だけだから…… 

 そしたら忘れるから…… 


 南朋は自分に言い聞かせ、並んで歩く優一の逞しい腕に触れていいのは自分で無いと感じた。

 自分は子供の頃からダメな子だ、優一だって解っているはず…… 

 今だって、なんの価値も無い女だ…… 


 優一は優しいから私を気にしてくれただけだ……

 特別なんかじゃない……


 自分がもっと、綺麗で大人の女だったら、優一と並んでも恥ずかしくないのに……


 南朋は、自分が情けなかった。


 
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