ぎゅっと、隣で…… 
 南朋は、時間より早めに本屋に入った。

 読みたかった雑誌もあったので丁度良かった。


 雑誌を広げていると、頭の上からの声に、胸が高鳴った。


「早いじゃん……」

 優一の声だ。


「うん。立ち読みしたかったから……」


「そうか……」


「でも、もう読んだから行こう」


 南朋は嬉しさのあまり、おもいっきり笑顔を向けてしまった。

 優一も、ふっと笑ってくれた。


 南朋の胸はキュンとなって、ドキドキがおさまらない。

 優一と一緒にいる、ただ、それだけでこんなに胸が高鳴るとは思ってもいなかった。


 南朋にとって、初めての経験だった。
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