ぎゅっと、隣で…… 
 
優一~

 優一は、自分の部屋のベッドの上に寝転んだ。

 目を瞑ると、自然に浮かび上がってくるのは、目を輝かせて肯いた南朋の顔だ。

 頭の中に色々な事が渦を巻き出した。


 南朋に笑顔で居て欲しい……

 それは、ずっと昔から、願っていた事だ……


 だけど、今は、胸の奥がもっと苦しく高鳴る。


 何が自分をそうさせているのか、気付くのが怖い。


 そして、もう一度目を閉じる。


 俺の隣で、南朋に笑っていて欲しいと思ってしまった。


 そんな自分に、大きなため息が漏れる。



 ベッドの上で寝返りをうつと……



「うだうだ考えても仕方ない~ 後で後悔しても遅い~」


 階段のしたから婆ちゃんの声が何故か響きだした。



 取りあえず、部屋を出ると、和希も部屋から顔を出した。


「どうした? 婆ちゃんボケたのか?」

 和希が声を上げると。


「何言っとるか? 敬老会の余興の練習じゃ」


 婆ちゃんは睨むように優一達を見た。


「そんな歌あるのかよ?」


 和希が呆れたような声を出した。


「知らんのか? 好きな女は自分で守れ~」

 と又、歌い出した。
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