ぎゅっと、隣で…… 
 優一には、婆ちゃんがワザと歌っているように思えたが……


 婆ちゃんが知る訳のない事だ。


 でも、婆ちゃんの変な歌の通りかもしれない。


 南朋の事、本当は自分で守ってやりたい……


 だけど、こんな俺に許されるのだろうか?


 どっちにしても、こんな気持ちのままじゃダメだ。


 まずは、小百合の事をきちんとしなくてはと自分に言った。



 それから優一は、毎週金曜日、部屋の窓から南朋が家を出る姿を見ると、後を追うように出かけた。


 南朋が本屋に行くは分からない…… 

 違っていたとしても、声をかければいい事だ。



 優一も、南朋に会いたい…… 


 ただ、それだけだった。


 だが、そんな時間が続くはずは無かった……
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