きみだけに、この歌を歌うよ




かっこいい。

ただ防波堤に座っていただけなのに、まるで雑誌の撮影か何かみたい。



「んじゃ行くか。どのへんにあんの?」



九条くんは防波堤の上からひらりと飛び降り、私のとなりに並んだ。



「あっ、うん!学校の近くだよ。学校から駅の方向に向かって、歩いて10分くらいのとこ。だからいつもみたいに、桜並木を歩こ?」



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