きみだけに、この歌を歌うよ



「あっははは、ほんっとに仲良いよねぇ!もう付き合っちゃえば?」

「いやいや、私はただスマホを取り返そうと…」

「ね、愁?愁もそう思わない?」



九条くんの動きが止まった隙に、右手からむりやりスマホを抜き取った。



「え、俺…?」



私の正面に座っている愁と、バチッと目が合ってしまった。



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