きみだけに、この歌を歌うよ
「おっ、菜々!マジで来てくれたんだな!」
「愁こそ、本当に花火やってたんだ?」
梓のあとを追いかけて浜辺にいくと、そこには本当に伊崎くんと愁がいた。
その足元には短くなった花火がいくつか転がっている。
「梓はどれやりてぇの?」
「んー…じゃあこの12色ってかいてるやつやりたーいっ!」
梓と伊崎くんは顔を見合わせて笑いあって、いきなりいい雰囲気?
「愁って伊崎くんと仲良かったんだ?」
「いや……ぜんぜん。伊崎、宮園のこと好きなんだってよ。宮園と連絡とりたいからなんとかしてくれって言われてさ、今度は告りたいからなんとかしてくれって。それでいま、俺は伊崎に協力中ってわけ」
「えーっ、うそ!?伊崎くんって梓のこと好きだったんだぁ!」