神様修行はじめます! 其の五のその後
「なにあれー!?」


「ウツボカズラじゃ」


「絹糸よく知ってるね! じゃなくて!」


 そうじゃなくて、なんでウツボカズラが空を飛ぶのか知りたいの!


 なぜに飛ぶ? 飛ぶべき正当な理由はどこにある!?


 だって亀やネズミが空を飛ぶのはまだしも、ウツボカズラが空を飛ぶのはさすがに許容できないよ!


「しかもあれって、異形だよね!? この辺りに異形って出現したっけ!?」


「正門を開けたせいじゃ。阿・吽の意思に反して門が無理に開いた為に、ほんの一時、力場が乱れたのじゃ」


 その一瞬の隙に、異形が入り込んだのか。


 夏場の窓の隙間から入り込んでくる蚊みたいだな。油断も隙もない。


「来るぞ! 皆、用心せよ!」


 絹糸が言い切る間もなく、ウヨウヨしているウツボカズラの大群がドワーッと一気に押し寄せてきてた。


 あっという間に、あたしたちの周囲をウツボカズラが埋め尽くす。


 視界一面、ウツボカズラ。ウツボカズラの海。


 どこもかしこもウツボカズラの図って、アナタ想像できる!?


 不気味すぎるってば! ひしめき合ってて息苦しいくらいだよ!
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