神様修行はじめます! 其の五のその後
 ―― ドロリ……


 肩口に無色透明な雫が一滴、落ちた。


 次いで、胸元や足にもポツポツと雫が落ちる。


 なんだろ、これ。雨……じゃないよね?


「ねぇ絹糸。ウツボカズラから、なんかポタポタ垂れてきてるみたい」


「うむ。消化液じゃろう」


「ああ、なるほど……って、えぇ!?」


 昇華ぁ!?


 あ、違った。消化だ。


「消化されたらヤバイじゃん!」


 慌てて両手で頭をガードしたけど、よく考えたら頭をガードしたって、これじゃ両手が無防備だ。


 手が溶けるー! でも髪が溶けてハゲるのも嫌だー!


「そう慌てることもない。すぐに溶けることはないはずじゃ」


「あ、なんだそうなの?」


「虫を溶解する程度の威力じゃからのぅ。種類によっては、ネズミを捕獲する食虫植物もあるらしいが」


「すごいね。ネズミまで食べ……」


 え? ネズミ? それってもしかして。
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