神様修行はじめます! 其の五のその後
 急にお岩さんが悲鳴を上げて、凍雨くんの術にストップをかけた。


「ど、どうしたの? お岩さん」


「見て! エレオノーラちゃんが!」


 見ればエレオノーラが、お岩さんの手の中でグッタリと意識を失っている。


 わー!? どしたどしたエレオノーラ! 冬眠か!?


「この冷気が負担になっているのですわ! このままじゃ死んでしまいますわ!」


 あたしたち人間ですら、心臓がギュッとなるほどの冷気だ。


 きっと小さな穴爪ネズミの体には負担が大きすぎるんだ。


 凍雨くんが慌てて術を停止すると、せっかく弱まっていたウツボカズラたちの動きが活発化した。


 あたしたちに向かって口から透明な溶解液を、水鉄砲みたいにピューピュー吹きかけてくる。


 うわ、気持ち悪い。でも威力の弱い液体だから、いくらかけられても平気……


「痛っ!」


 肩にヤケドのような鋭い痛みを感じて、体がビクッとする。


 なんだ?と思って見てみたら、溶解液のかかった部分の生地にボロッと穴が開いていた。


 これ、溶けてるじゃん!
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