神様修行はじめます! 其の五のその後
「なんで生地が溶けてるの!?」


「怒りによって溶解液の威力が増大したようじゃな。捕食レベルから攻撃レベルにアップしたようじゃ」


「そんなバージョンアップ、いらないよ! あ痛てて!」


 なにしろ四方八方からビュービュー液が飛んでくるから、まるで消防車の放水みたいだ。


 もう全身ビショビショ。皮膚を剥かれるような鋭い痛みで、とてもジッとしていられない。


 痛て! 痛てて! 痛い痛い、マジ痛いって!


 命にかかわる威力じゃなくても、これだけの量を絶え間なく浴びせられたら、大ダメージになっちゃう。


「お岩さん、コイツらも穴爪ネズミみたいに手懐けてよ!」


「無理ですわ! 私、ウツボカズラなんかにシンパシーは感じませんもの!」


「巨大ミミズには感じるくせにー! 誰かなんとかして! これじゃ集中砲火だよ!」


「天内さんがなんとかしてください!」


 自分の両腕の中にお岩さんを抱きかかえて、溶解液から必死に守っている凍雨くんが叫ぶ。


「集中砲“火”と言えば、天内さんの専売特許でしょう!?」
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