神様修行はじめます! 其の五のその後
 それは不幸中の幸いだ。


 侵入してきた鬼たちぜんぶがしま子レベルだったらと思うと、想像するだけで血の気が引く。


 それぐらい鬼っていうのは厄介な存在なんだ。


 人間が使う術とか技とは相性が悪すぎて、なにをやってもほとんど効果がない。


 ああ、こんなときに強力な退魔の力を持つ、白ヘビの白妙さんがいてくれたら!


「永久様はどうしたんですか!?」


 凍雨くんの疑問にマロさんが答えた。


「運悪く遠方の有力一族にモメ事が起きて、それを沈静するために外出しておじゃりまする」


 はあぁ!? こんのクソ忙しいときに、どこの一族がモメ事なんか起こしたのよ!


 どーせ醜い権力争いでもしてるんでしょ!?


 そんなもん、親戚同士で泥沼の戦いでも、血みどろの争いでもさせて、好きなだけ潰し合いさせときゃいいのよ!
 

「そんな一族放っといて戻ってきてもらおうよ!」


「伝書亀を飛ばしましたが、間に合うかどうか」


 そうだ。実は今、門川の伝書亀のカモメちゃんが産休中で、権田原の里に行っちゃってるんだよ!


 控えメンバーの伝書亀じゃ、慣れたカモメちゃんほどの能力は期待できない。
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