神様修行はじめます! 其の五のその後
「小娘の言う通りじゃ。典雅よ、我が許す。今すぐ結界を解け」


 絹糸の言葉に男たちが目を吊り上げた。


「待て! それは絶対にまかりならぬ!」


「我はお前たちの配下ではない。お前たちの命令に従う義理などないわ」


 絹糸の黄金の目が、連中をギロリと睨みつけて冷たく言い放つ。


 でも男たちは平然とした様子で絹糸を見返した。


「お前はそうでも、端境一族はそうもいくまい」


 そう言って、懐からサッと書付を取り出して見せた。


「よく見ろ。これは上層部からの正式な命令書だ。もしも端境当主が結界を解いた場合、その責任をとって端境の一族は断絶とすることに決定した」


 それを聞いたマロさんの顔色が、紙のように真っ白になった。


 一族断絶って……


 つまり一族全員、皆殺しってことじゃん!


「あんたら、なに考えてんのよ!」


 上層部の連中って本当にバカすぎるだろう! 脳みそが発酵してんじゃないの!?
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