【完】はじめての…
トラウマからの脱却❀
11月のある日。


担任の大木先生が


「じゃあ席替えするぞーー!」


と、くじを持ってきた。




席替え、か。


どこになっても変わんないかな、


こんなだと。



はぁ…ため息をつきながら


くじを引いた。




引いたくじの番号を大木先生が


書いた席順表が書いてある黒板まで


見に行く。





わたしのクラスは

男子が多いこともあって


2列の男女混同が3つ分で、1つだけ

最後の席の2つが、男子が2人並んでいた。



だから、1つ前の女子は周りより


男子に囲まれている。





その奇跡とも言えるような



そんな席を




引いてしまった。




黙って、席を移動すると、


「え?白石かよ〜

ブサイク来たじゃん。」


まさかの後ろが、

木田翔太【きだ しょうた】だった。


うそ、さいあく。


その途端にフラッシュバックした。


そうあれは、去年のことだった。



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