【完】はじめての…
「いや、そんなすごくないよ、、」
「だって、家から小学校行くよりも
早く中学の方が着くんだぜ?
それを受験までして、大変な勉強してさ。
俺だったら、すぐ弱音吐くと思うし…
ひなは、弱音吐いても、
前向いてがんばるからさ。
…俺の憧れなんだよ」
ちょっと照れくさそうな、そんな顔をして
翔は話してくれた。
受験してくれたこと認めてくれるんだ…
それに憧れだなんて…
そう思うと顔が火照るだけじゃなく
ちょっぴり笑顔になれた。
家のエントランスに着くと
「そうそう、その笑顔。
お前にとってはその笑顔が
似合うんだからよ。
中学行ってもがんばれ!」
「うん!ありがとう!
翔も中学生活がんばって!」
わたしは今までにないくらいの
笑顔になれた
そんな気がした。