甘く、蕩ける。
「・・・怜香さん。もう一回、いいです

か・・・?」



拒否する事もなく彼に体を委ねる。



私は・・・最低だ。



結局、夜中まで彼と何度も肌を重ねた。



もう、あの旦那(ひと)の事なんて私の中に

は何も存在していない。


ただ見知っただけの赤の他人でいい。



それからというもの、私は旦那に微塵の愛

情も感じなくなった。
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