甘く、蕩ける。
不安そうに揺れる瞳が、私を捉えて離さな

い。堪らなく愛おしくなって優しく頭を撫

でてあげた。

「当たり前でしょ。何度でも会おうよ」

「・・・はい」

彼の顔が、嬉しそうにパッと輝く。再びキ

スを交わすと、車を出て家に戻った。





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