計画的恋愛
「ひよ、ずっと言いたかったことがある」

私が言葉を出そうと口を開けた瞬間、暁君が言った。


暁君が言いたいこと?


「なぁに?」

「ずっと好きだった。俺と付き合って」


暁君からのまさかの告白。

寂しさで一杯だった胸の中は一瞬で喜びに変わり、鼓動は大きく高鳴り始めて全身を熱くさせた。


「うん……私もずっと好きだった……」


大好きな彼からの告白。


この時の私は舞い上がっていた。


私の道が彼によって全て仕組まれていたことに全く気付いていなかった。


この恋心すらも彼によって仕組まれていたことにも――……
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